コラム:スペシャルワン、モウリーニョが結果を出し続ける訳 part2 [コラム]
彼の経歴を見ていると1つ気になる点がある。それは、モウリーニョには3年目がないことだ。
ポルトではCL優勝を最後にチェルシーの監督になった。チェルシーでの3年目はFAカップとリーグカップをとっているがリーグ3連覇はは逃している。4年目は早々に退団した。これは事実上の解任である。インテルでは2年しか指揮を執らず、レアルでも3年目はリーグ、コパデルレイ、CLどのタイトルもとれず、シーズン終了後にチームを離れた。
モウリーニョは2シーズンで成果を出して退任するか、3シーズンやって結果を出せずに解任されてしまう。
しかし、これは彼に限ったことではなく、今の多くの監督もそうである。3年続くケースは少なく、ファーガソンやベンゲルのような長期政権の方が寧ろ例外である。
ちなみに、ポルトガル(プリメイラリーガ)やイタリア(セリエA)は比較的任期は短く、スペイン(リーガエスパニョーラ)で3年以上続いた監督はほとんどいない。経営権と人事権のあるイングランド(プレミアリーグ)は長期化しやすく、フランス(リーグアン)やドイツ(ブンデスリーガ)にも10年やる監督はいるが、だいたい監督の任期は平均して2年以下である。
モウリーニョもその中の一人で、短期で結果を出す優勝請負人だ。
では、なぜ短期で結果を出し続けることができるのか?それはそもそも優勝できるチームに就任するからであろう。モウリーニョが優勝させたポルト、チェルシー、インテル、レアル、どのチームも何も無いところからチャンピオンチームに化けた訳ではなく、もともとチームにそれだけのポテンシャルがあったのだ。そして、モウリーニョがスペシャルワンであり続けられるのは、チームのポテンシャル最大限に引き出す手腕にこそある。逆にいえば、ポテンシャルを引き出しきった後は、それ以上を見込めない。彼とそのチームは2年目にピークを迎えるのだ。
それこそが彼に3年目がない理由なのだ。
2014-12-10 13:31
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0